私たちはお互いを分別しようとし、そして泣く

目の前で会談官が「フフッ」と苦笑を引き上げる。
「ごめんなさい。チラホラ熱くなってしまい」
「熱いだろう」そう言った以後、採用担当者は有頂天な蛮声を轟かせた。
「そう!何故なら人間、誰しもが大虚偽を吐くと赤面して熱くなる!ガッハッハッハッハッハッハ!」
そのキーワードは嫌味を含んだ考えなのだろうとあたいはOK。
——ゲームオーバー。
近年という日光ばかりはあまりにも敷居が高すぎたか……。
あたいは肩を落として深く息づかいを吐いた。それが飽くまでも深呼吸であって、大息だと悟らせまいと、のほほんと。
「菜々瀬ちゃんね、私も若い頃は金望みというものが全ての物事の糧に罹るものだと思い込んでいた機会がありました」
相変らずおいおい語り散らしているがこういう期に及んで『金望み』という文言を耳にするだけで私の頭はクラクラしてくる。もう一度すばらしい。これ以上は勘弁やる。
能書きに次ぐ能書きでずっと相手方要素や会談ヒューマンを奈落の下へと突き落してズタボロに陥らせるのが昨今の最大手の常套仕方です。
あたいは至急、こういう地を先にしてしまいたかった。http://www.newporter.biz/